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飯塚SGオールスター振り返り

 
■沢朋之
選手も業界関係者もようやく慣れてきたかな?という中で行われた飯塚SGオールスター。個人的には連日浜松アーリーとの昼夜ダブルヘッダーで6日間で90レースを予想。とっても長かったです(笑)。

その浜松アーリー2開催が比較的堅めの配当中心で流れる中、飯塚は連日荒れ傾向。
初日の湿走路こそ万車券2本の堅めとなったものの、2日目の良走路では8本(2連単含む)、3日目8本、4日目準々決勝戦になっても2連単含む6本と万車券ラッシュ
いつものオートに比べて3着穴よりも1・2着穴が多めとなったのは、初日の雨もあって、なかなか選手・車相場が定まらなかったゆえか。

そんな中、天候走路状況に関わらず超抜の動きを示していたのが、近況絶好調の地元33期・中村杏亮選手。4日目までを①①③①着で終え、2日目、4日目にはいずれもその日の上がりタイム最高を計時。勝利者インタビューの受け答えにも余裕が見られ、いよいよSG初戴冠が現実味も帯びてきたかに見えたが…

5日目、再び湿走路となった準決勝9R。10オープンの⑤枠に勇躍陣取った中村選手が、まさかのフライングを犯すとは!
外にスタート早いW佐藤(摩弥、貴也)のプレッシャーがあったとはいえ、あまりにも痛恨すぎる勇み足。これで優勝戦線の流れはガラリと変わったか。それでもこのレース、フライング失権直後ながら1着取り切ってファンの車券に貢献した杏亮選手の気持ちの強さには拍手を贈りたい。

そしてこの日2度目の「まさか!」は、優勝戦の番組構成。
なんとこのメンバーで10Mオープンに。現A級の①角南選手がいるから…というのが理由だろうか。それにしても枠番選択の0オープンと10オープンでは、あらゆる意味で雲泥の差であり、これは優勝戦をより面白くしようという番組編成側の英断か。
確かに準決勝を共に1着で勝ち上がったトップ2が内側の好枠に入ってしまっては、そのまま人気筋決着となる確率は高く、普段はあまり10オープンが好きではない私も今回ばかりは納得。

良走路となった優勝戦は、内から先行した②西原が足周りの状況も良く中盤以降まで先頭をひた走る。一番人気となった⑦鈴木圭は序盤4・5番手から、それでも順当に追い上げ、2番手をゆく④佐藤摩を7周1Cでイン差しかわすと、最後は粘る西原を続く8周1Cでとらえてオールスター、そして直近のSG3連覇を達成。
西原が終盤佐藤摩、そして青山周に次々かわされ4着まで落としてしまったのは誠に残念。なぜなら、私の予想配信での狙い目は⑦から②の2・3着だったのだよ……(涙)。

そしてモバイル的にはサトマヤ選手の準優勝(=SSまず確定)は喜ばしい限り。次回以降のSGでは悲願の初戴冠にますますの期待が。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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